センター長あいさつ

センター長 本久 順一
平成13年4月1日、北海道大学に、「量子集積エレクトロニクス研究センター」が、学内共同教育研究施設として設置されました。
設立の母体である量子界面エレクトロニクス研究センターでは、平成3年4月より10年間にわたり、量子構造形成、界面制御、デバイス応用に関する独創的な研究成果を挙げ、この分野をリードしてまいりました。このセンターを改組拡充し設立された「量子集積エレクトロニクス研究センター」では、量子力学的効果を利用する科学技術を基盤として,高度情報化社会とグリーンエネルギー社会の実現に資する革新的デバイス・システムを創出し、各種共同研究の遂行により先端エレクトロニクス研究成果をもって産業界に貢献することを目的としています。
さらに教育面では、大学院情報科学研究科情報エレクトロニクス専攻の協力講座として、大学院生を中心として研究指導を強力に進めております。皆様のご支援・ご協力をお願い申し上げる次第です。
センターの目的
本研究センターは、 量子力学的効果を利用した科学技術を通じて、高度情報化社会の要請に応える革新的な集積エレクトロニクス技術を創出することを目的として設立されました。特に近年は、これからの低炭素社会への強い要請にこたえるべく、高度情報化とともに低環境負荷・省エネルギー化を両立するエレクトロニクス技術やグリーンエネルギー創出・制御技術の構築に寄与することを目的としています。これらの目的を達成するため、新しい半導体ナノ構造体の創出と新材料の物性・構造制御に関する学理を追求するとともに、その知見を基盤としてグリーンエネルギー創出・超低消費電力素子・集積回路等に利用する、基礎と応用とを同時に見据えた研究を重点的に推進しています。そして、これらの研究項目に関する国際的研究活動を推進すると共に、次世代研究者への科学技術の継承に寄与する、という2つの理念の下、半導体ナノテクノロジに基づく「ナノエレクトロニクス研究」を推進し、また、共同研究の遂行により、得られた先端エレクトロニクス研究成果を社会や産業界に貢献することを目指しています。
沿革
量子界面エレクトロニクス研究センター
| 平成3年4月12日 | 学内共同教育研究施設として設置。「量子界面形成プロセス研究分野」、「量子機能デバイス研究分野」、「量子界面物性研究分野」の3研究分野体制。 |
| 平成4年6月~平成7年3月 | 量子物性工学寄附研究部門」設置。 |
| 平成6年8月 | 実験研究施設完成。 |
量子集積エレクトロニクス研究センター
| 平成13年4月1日 | 研究センター改組により量子集積エレクトロニクス研究センターとなる。「量子結晶フォトニクス研究分野」、「量子知能デバイス研究分野」、「量子マルチメディア研究分野」、「量子集積一貫プロセス研究分野(協力分野)」の4研究分野体制。 |
| 平成16年4月1日 | 大学院情報科学研究科の設立に伴い、同研究科情報エレクトロニクス専攻の協力講座(量子情報エレクトロニクス講座)となる。 |
| 平成31年4月1日 | 大学院情報科学院の設立に伴い、研究室名称を変更。 量子結晶フォトニクス研究分野 → 先進ナノ電子材料研究分野 量子知能デバイス研究分野 (変更なし) 量子マルチメディアシステム研究分野 →機能通信センシング研究分野 |
長期的理念沿革
「量子集積エレクトロニクス研究センター」は、量子力学的効果を利用する科学技術を通して、高度情報化社会と低環境負荷社会の実現に資する革新技術を創出し、各種共同研究の遂行により先端エレクトロニクス研究成果の産業界への移転に貢献します。
この設置理念に基づき、新しい半導体ナノ構造体の創出と新材料の物性・構造制御に関する学理を追求し、そのグリーンエネルギー創出および超低消費電力素子・集積回路への応用研究を行うことを目的とします。また、これらの主要研究項目に関する国際的研究活動を推進するとともに,次世代研究者への科学技術の継承に寄与します。

中期計画
本研究センターでは、低環境負荷分野、省エネルギー分野、量子集積エレクトロニクス分野の以下の項目について重点的に研究を行っています。
- 原子レベル制御結晶成長法および低エネルギーナノ加工法による半導体ナノ構造の形成・物性解明と高効率太陽電池・低消費電力集積回路応用に関する研究
- 新規ナノカーボン材料および新規磁性半導体材料の物性評価と低消費電力集積回路素子・超低損失高周波通信素子への応用に関する研究
- ナノレベル異種接合制御に基づく高性能ワイドギャップ半導体デバイスの実現と次世代省エネルギーパワー変換応用に関する研究
- 新しいアーキテクチャに立脚した超低消費電力集積回路のシステム設計と性能予測に関する研究

歴代センター長
| 1991年 – 2004年 | 長谷川 英機 |
| 2005年 – 2012年 | 福井 孝志 |
| 2013年 – 2019年 | 橋詰 保 |
| 2020年-現在 | 本久 順一 |